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芸術の秋ー国立劇場

国立劇場に行って来ます。80歳を過ぎた名優のもしかしたら最後になるかもしれない演技を目に焼き付けておこうかと思っています。

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寛文年間(一六六一〜七三)に起きた仙台伊達家のお家騒動「伊達騒動」は世間を賑わし、歌舞伎や人形浄瑠璃を始め、講談、小説、映画など様々なジャンルの題材に取り上げられました。その作品群「伊達騒動物」の中の代表作が『伽羅先代萩』です。 

 今回は、当劇場では初めて、通し狂言として上演します。大名家の跡継ぎを巡って繰り広げられる激しい権力闘争が、歌舞伎らしい見せ場の連続する中で、格調高く、スリリングに展開します。  

 現行の歌舞伎の『先代萩』は、同じ世界の作品である『伊達競阿国戯場』の一部を取り入れ、舞台を室町時代に設定しています。 

 「花水橋」では、放蕩に耽る奥州五十四郡の大守・足利頼兼が廓の帰りに悪人たちから襲われますが、力士の絹川谷蔵とともに蹴散らします。 

 「竹の間」は当劇場では初めての上演。頼兼の隠居後に跡継ぎ となった若君鶴千代を我が子の千松とともに懸命に守る乳人政岡。彼女を追い落とそうと、悪臣・仁木弾正の妹八汐が画策しますが、同じ家中の沖の井や松島に逆にやり込められます。  

 重厚な義太夫狂言の名場面「御殿(奥殿)」。管領・山名宗全の 奥方栄御前と八汐の若君毒殺計画の犠牲となった千松。その死を眼前にしながら耐える政岡の肚芸と、一人になって初めて我が子の死を嘆くクドキが、大きな見どころです。

 「床下」では、忠臣の荒獅子男之助の勇壮な荒事と、古怪な雰囲気漂う仁木の花道の引っ込みが眼目です。 

 「対決」では悪臣方に有利に評定が進められる所へ、管領の細川勝元が颯爽と現れ、鮮やかに評決を覆します。続く「刃傷」で仁木は、忠臣の渡辺外記左衛門へ刃傷に及び、最後の抵抗を試みます。 

 藤十郎が当たり役の「御殿」の政岡を勤めます。円熟の至芸をお楽しみください。また梅玉が、頼兼を三十年ぶり、勝元を十八年ぶりに演じます。この他、翫雀の八汐、扇雀の「竹の間」の政岡、橋之助の仁木、彌十郎の男之助・外記、孝太郎の沖の井、さらに東蔵の栄御前など、充実のキャストが揃いました。錦秋にふさわしい珠玉の舞台をお送りします。


行って来ます。070.gif070.gif070.gif


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Commented by ☆銀河☆ at 2014-11-17 13:18 x
昨日行ってきました!!
そろそろ、どこかでお会いするかもネ

藤十郎の正岡は2回目ですが、見せますね~。
翫雀、あんなに憎々しげな八汐初めて見ました。
ちょっと寝たけど、見ごたえありました。

Commented by ☆銀河☆ at 2014-11-17 13:19 x
したにもコメント入れました
Commented by ma-kom at 2014-11-17 20:44
本当にどこかで遭遇するかも知れませんね(笑)
藤十郎さんは立ち上がるところ、頑張っていたけど
きつかったと思いますよ。
これが最後かもね・・・・。
子役たちも頑張っていましたねp(*^-^*)q
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by ma-kom | 2014-11-17 09:41 | 歌舞伎・観劇・美術館・映画 | Trackback | Comments(3)