2011年 09月 27日
着物文化<紬>
今日の講義は「紬」です。
まあ、専門的な講釈は抜きとしても
紡いだ糸は太さにむらあり織物の表面に凸凹が出来、紬は鈍い光沢を放ち、独特の風合いをだす。耐久性に非常に優れ、数代にわたって着繋がれることから、相応の価格で取り引きされる。
紬はもともと野良着であったのを江戸時代の通人が見出し、色合いが渋い上に絹なのに絹らしい光沢を持たない、さりげなく趣味の良さを主張できる粋な反物として人気を博した。そのため農村の若い女性にとっては大切な収入源となった。
その時の農民へのお触書
「朝は草取り、昼は耕作、晩は縄と俵あみ、ひと時も休むべからず。米は食わず、雑穀専一。酒、茶飲むべからず。女は機をかつぎ、夜なべすべし。しない女房は離別すべし。」
まあ、凄い!ちょっと笑ってしまいましたが、そんな時代に産まれなくって本当に良かった事。
米沢紬 ・仁田山紬 ・結城紬・ 牛首紬・ 信濃紬 ・飯田紬・ 郡上紬・ 椎名紬 ・久米島紬・ 大島紬(奄美大島)・交織紬 ・琉球紬 ・弁柄紬 ・塩沢紬・ 遠州木綿(遠州綿紬)
そうして出来上がったご当地紬。手織りは今では高級品となりました。